雨が降っていた。
6月23日、沖縄が静かな祈りに包まれる、沖縄戦終結の「慰霊の日」。76年前に激戦が繰り広げられた糸満市米須(こめす)の雑木林で、新元(にいもと)貞子さん(95)が傘を手に、パイプ椅子に座って目を閉じていた。
その前に、石碑が立っている。県立首里高等女学校の生徒で編成された「瑞泉(ずいせん)学徒隊」の戦没者を追悼する、「ずゐ(い)せんの塔」だ。
雨が降っていた。
6月23日、沖縄が静かな祈りに包まれる、沖縄戦終結の「慰霊の日」。76年前に激戦が繰り広げられた糸満市米須(こめす)の雑木林で、新元(にいもと)貞子さん(95)が傘を手に、パイプ椅子に座って目を閉じていた。
その前に、石碑が立っている。県立首里高等女学校の生徒で編成された「瑞泉(ずいせん)学徒隊」の戦没者を追悼する、「ずゐ(い)せんの塔」だ。