「電線焦げ土煙のにおい」 家巻き込む土石流を撮影した女性

警察や消防、自衛隊などによる捜索や撤去作業が続いている土砂崩れ現場=6日午前、静岡県熱海市伊豆山(萩原悠久人)
警察や消防、自衛隊などによる捜索や撤去作業が続いている土砂崩れ現場=6日午前、静岡県熱海市伊豆山(萩原悠久人)

静岡県熱海市伊豆山で発生した土石流で被害が大きかった逢初橋付近に住むパート、前田千尋さん(25)は、土石流が家々をのみ込む様子を目撃、動画を撮影した。土砂が建物や電柱を巻き込み「焦げた電線と土煙の入り交じった、すごいにおいだった」と振り返った。

3日午前10時半ごろ、2階建てアパートの2階自宅で休んでいると、消防車両のサイレンが聞こえた。何が起きたのか確認しようと外に出て見晴らしの良い場所に立つと、100メートルほど離れた場所で、坂の上に立つ家が流されていた。

その近くでは、同じように家の外に出ていた人が数人いたが、すぐに2回目が起きた。

「1回目と違い、ゴーと大きな音がした」。消防隊員が「逃げて」と叫ぶ声が聞こえ、公民館に避難した。自宅を出た際、とっさに手持ちのスマートフォンで動画を撮影したが「頭が真っ白になって、手が震えた」という。

妹のようにかわいがってきた友人の家が流され、連絡が取れない。「とにかく無事に見つかってほしい」と祈るように話した。