中国国営中央テレビ電子版によると、中国、フランス、ドイツの首脳は5日、オンラインで会談した。中国の習近平国家主席は「欧州が国際的な取り組みで戦略的な自主性を保つよう望む」と強調し、対中強硬の米国に追随しないよう牽制(けんせい)した。
バイデン米大統領は6月に欧州を歴訪し、中国に対抗するため各国との連携を強化。習指導部は首脳外交を通じ、米欧の結束に揺さぶりを掛ける狙いだ。
会談には習氏とドイツのメルケル首相、フランスのマクロン大統領が出席。習氏は「互いの意見の違いを理性的に処理し、しっかりと中国と欧州の関係を前に進めなくてはならない」と強調。協力強化に意欲を見せた。
フランス大統領府によると、仏独両国首脳は中国の人権状況に重大な懸念を表明し、強制労働撲滅を改めて訴えた。(共同)