都議選

自公、過半数届かず 自民、僅差で第一党

当選確実の一報を受け支援者らと万歳する山崎一輝氏=4日午後11時22分、江東区(宮崎瑞穂撮影)
当選確実の一報を受け支援者らと万歳する山崎一輝氏=4日午後11時22分、江東区(宮崎瑞穂撮影)

各政党が次期衆院選の前哨戦として国政選挙並みの総力戦で臨んだ東京都議選(定数127)は4日、投開票された。前回大敗した自民党は33議席を確保し、第一党を奪還したが、選挙協力した公明党と合わせても過半数には届かなかった。小池百合子知事が特別顧問を務める地域政党「都民ファーストの会」は31議席にとどまった。一部の選挙区で候補者を一本化した立憲民主党と共産党はそれぞれ議席を上積みした。

今回の都議選は新型コロナウイルスの「蔓延(まんえん)防止等重点措置」が適用される中で実施され、感染防止対策やコロナ禍での東京五輪・パラリンピックのあり方などを争点に、各候補が支持を訴えた。

前回選で追加公認と合わせて55議席を獲得し、第一党となった都民ファは47人を公認。小池氏は過労による体調不良で当初は都議選から距離を置いていたが、選挙戦最終日に候補者の激励に入った。小池氏の動きが都民ファの議席にどう影響するかも注目された。

自民党は全42選挙区で60人を擁立。閣僚も選挙区を回る挙党態勢で臨んだ。公明は23議席を確保し、8回連続で全員当選を果たした。

立民と共産は1~3人区の一部で候補者を一本化し、それぞれ改選前を上回る議席を獲得した。

都選挙管理委員会によると、投票率は42・39%で前回投票率(51・28%)を8・89ポイント下回った。期日前投票者数は142万5192人で、都議選としては過去最高となった。

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