埼玉の結婚支援事業「恋たま」好調、卒業100組に

さいたま市浦和区の埼玉県庁(内田優作撮影)
さいたま市浦和区の埼玉県庁(内田優作撮影)

埼玉県の結婚支援事業「SAITAMA出会いサポートセンター(通称・恋たま)」が好調だ。平成30年8月のスタートから3年を迎えるのを前に、結婚に向けて〝卒業〟したカップルが100組に達した。最近は新型コロナウイルスの感染拡大を受けてオンラインの婚活イベントなどを実施し、新たな形での出会いの後押しも模索している。

県が少子化対策の一環として始めた「恋たま」は、性格診断の結果を踏まえ、人工知能(AI)が相性の良さそうな相手を選んで紹介するシステムを採用している。AIによる紹介ではなく、自ら相手を選んでお見合いを申し込むことも可能だ。

県の事業という信頼性の高さも手伝い、平成30年度末時点で1731人だった登録者数は今年5月時点で8095人に達し、県が掲げる「今年度中に1万人」という目標の達成も現実味を帯びてきた。

会員数の増加に伴い、結婚に向け退会した「成婚退会組数」も堅調な伸びを示し、6月に100組の大台に乗った。このうちAIによる紹介で生まれたカップルは43%を占めた。

100組目となったカップルの30代男性は「一緒にいて心地いい。職種が違うので『恋たま』を使わなければ出会えなかっただろう」。相手の20代女性は「どんな人にも優しいのだろうなと思った」と話し、婚活に励む会員たちに「必ずご縁がある。焦らないで」と呼び掛ける。

県は今後の事業拡大に向け、感染拡大防止に配慮した新たなマッチングの手法を模索しており、オンラインの婚活イベントやお見合いを始めた。会員登録時の面談もオンライン実施ができるようにした。

県の担当者は「コロナ禍の以前のような対面の婚活がしにくい中、AIによる紹介で成婚が増えてくれれば」と話している。

「恋たま」に登録できるのは、スマートフォンを持つ埼玉県内在住・在勤の20歳以上の独身男女。近いうちに県内に住む予定がある人も入会できる。会費(2年間)は1万6千円で、住んでいる市町村や勤務先が「恋たま」の会員団体の場合、優待価格の1万1千円で入会できる。(中村智隆)