都議選

自民、都民ファが第一党争う 自公で過半数確保は微妙

東京都庁=東京都新宿区
東京都庁=東京都新宿区

各政党が次期衆院選の前哨戦として国政選挙並みの総力戦で臨んだ東京都議選(定数127)は4日、投開票された。小池百合子知事が特別顧問を務める地域政党「都民ファーストの会」と自民党が第一党の座を争っている。焦点の自民党と公明党で過半数の議席を確保できるかどうか微妙な情勢だ。

今回の都議選は新型コロナウイルスの「蔓延防止等重点措置」が適用される中で実施され、感染防止対策やコロナ禍での東京五輪・パラリンピックのあり方などを争点に、各候補が支持を訴えた。

前回選で追加公認と合わせて55議席を獲得し、第一党となった都民ファは47人を公認。小池氏は過労による体調不良で当初は都議選から距離を置いていたが、選挙戦最終日に候補者の激励に入った。小池氏の動きが都民ファの議席確保にどう影響するかも注目された。

自民は全42選挙区で60人を擁立。選挙協力を結んだ公明との組織戦を展開し、閣僚も選挙区を回る挙党態勢で臨んだ。

公明は8回連続の全員当選を目指し、候補者23人を公認。一部選挙区で都民ファ候補と接戦を繰り広げた。

立憲民主党と共産党は1人区などで候補者を一本化し、それぞれ現有議席からの上積みを図った。

都選挙管理委員会によると期日前投票者数は142万5192人で、都議選としては過去最高。前回の投票率は51・28%だった。

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