【御朱印巡り】疫病退散「ヨゲンノトリ」、アマビエとタッグ 山梨市 差出磯大嶽山神社(1/2ページ) - 産経ニュース

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御朱印巡り

疫病退散「ヨゲンノトリ」、アマビエとタッグ 山梨市 差出磯大嶽山神社

ヨゲンノトリとアマビエが描かれた御朱印状を手にする松田公仁宮司(平尾孝撮影)
ヨゲンノトリとアマビエが描かれた御朱印状を手にする松田公仁宮司(平尾孝撮影)

笛吹川側から見ると、大きな岩山が突き出て(差し出て)いるため、内陸部にありながらも海辺の磯のように見えるとして名付けられた「差出の磯(さしでのいそ)」。万葉時代の古今和歌集に収められている「塩(しほ)の山 差出の磯に 住む千鳥 君が御代をば 八千代とぞ鳴く」を始め、松尾芭蕉や与謝野晶子など40首余りで詠まれる、この和歌の聖地に鎮座するのが「差出磯大嶽山(さしでのいそだいたけさん)神社」だ。

もともと色鮮やかなイラストの御朱印状で有名だったが、昨年は「ヨゲンノトリ」の御朱印状が大きな話題を呼んだ。カラスのような黒い鳥で、白色と黒色の2つの頭があるヨゲンノトリは、江戸末期にコレラが大流行した際に登場し、「私の姿を朝夕に拝めば難を逃れることができるぞ」と語ったという。疫病除け伝説がある妖怪「アマビエ」同様に、お守りやチャームに使われている。

コレラの様子を市川村(現山梨市)の村役人・喜左衛門が記した「暴瀉病(ぼうしゃびょう)流行日記」に登場することもあり、地元ゆかりのヨゲンノトリで、地域おこしにもつながればと、松田公仁宮司(54)が、新型コロナ除けとして、御朱印状に使うことを決めた。

昨年5月に始めると、メディアにも取り上げられ、松田宮司は「今までに経験したことがないほどの引き合いになった」と振り返る。オンラインでも授与を受け付けているため、こちらも多くの要望がある。松田宮司は「自分のためだけでなく、遠くにいる家族や親族がコロナにかからないようにと願っての申し込みも多い」と実感している。