都議選

自民、港区議席守った 菅野氏、歓喜のグータッチ

当選確実の一報を受け、万歳をして喜ぶ菅野弘一氏(中央)ら=4日午後9時49分、東京都港区(鴨志田拓海撮影)
当選確実の一報を受け、万歳をして喜ぶ菅野弘一氏(中央)ら=4日午後9時49分、東京都港区(鴨志田拓海撮影)

4日投開票された東京都議選は、小池百合子知事が特別顧問を務める都民ファーストの会、それと対峙(たいじ)する自民党が第一党を争う情勢となった。自民が連携する公明党と合わせて最大勢力となれば、小池氏の議会運営にも影響が生じることになる。双方が議席をどれだけ確保することができるか。最後まで目が離せない展開となった。

「コロナ禍で活動が制限される中、本来の選挙戦とは違った形で展開せざるを得ず、感触は手探りで結果を待った。議会の役割として、知事に対して物を言う、応援をする、というようにメリハリをつけてがんばっていきたい」

3回目の当選を確実にした港区の自民党現職、菅野(かんの)弘一氏(62)は4日夜、港区芝公園の選挙事務所で決意をこう述べた。

この日、選挙事務所ではマスク姿の支持者や選対関係者らが、テレビの開票速報を固唾をのんで見守った。午後9時40分過ぎに「当選確実」の一報が流れると、拍手が湧き起こり、「よかった、よかった」と言葉を交わした。事務所に姿を見せた菅野氏は、握手代わりの「グータッチ」で当選を喜び合った。

定数2の同区選挙区では前回、自民から菅野氏ら現職2人が立候補したものの、「小池旋風」を追い風にした都民ファーストの会の新人が圧勝。菅野氏は2位で滑り込み、1人が敗北した。今回、自民からの立候補は菅野氏のみで、自民議席の維持という重要な役割も担った。

菅野氏は選挙戦で、国や区との新型コロナウイルス対策の連携、個人都民税と事業所税の減税といった経済対策などを掲げてマイクを握り、自民党所属の国会議員や閣僚も応援に訪れた。

ただ、新型コロナ対策を都民にお願いする立場で都議選を特別にはできないという思いは強く、1回にとどめた集会の開催なども悩みながらの決断だった。決起集会などは断念せざるを得ず、「非常に難しい選挙」(秘書)だったという。