【第92期ヒューリック杯棋聖戦】3連勝 藤井棋聖が攻め合い制す(1/2ページ) - 産経ニュース

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第92期ヒューリック杯棋聖戦

3連勝 藤井棋聖が攻め合い制す

【第92期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負第3局】考え込む藤井聡太棋聖=3日午前11時26分、静岡県沼津市の沼津御用邸(前川純一郎撮影 リモートカメラ)
【第92期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負第3局】考え込む藤井聡太棋聖=3日午前11時26分、静岡県沼津市の沼津御用邸(前川純一郎撮影 リモートカメラ)

将棋の藤井聡太棋聖(18)=王位=がまたしても偉業を成し遂げた。静岡県沼津市の沼津御用邸で3日指された「第92期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負」(産経新聞社主催)の第3局。渡辺明三冠(37)=名人・棋王・王将=が午後7時14分、頭を下げた瞬間、藤井棋聖の最年少タイトル防衛・最年少九段が決まった。持ち時間各4時間で、残りはともに1分。

カド番の渡辺三冠の先手で始まった対局は今シリーズ初の矢倉。序盤、渡辺三冠の攻めに藤井棋聖も即座に反撃する展開となった。立会人の青野照市九段(68)は「最近の戦型で、最新の攻防から新手が出た将棋」。午前中に藤井棋聖が1時間超の長考に沈むなど熱戦が続いた。

盤上に集中する藤井棋聖。だが、この日は想定外の事態にあわてる一幕も。午前8時頃、スーツ姿で宿泊先のホテルから対局場に入った藤井棋聖は、控室で和服に着替えた後、対局に使う扇子をホテルに置き忘れたことに気づいた。

「どなたか、扇子を貸していただけませんか」

藤井棋聖は主催者に、申し訳なさそうに声をかけてきた。しかし、本局に使うのにふさわしい扇子がなかなか見つからない。結局、前日の検分後、御用邸向けに「志 棋聖藤井聡太」と白扇に揮毫したものを使うことに。常に将棋のことが頭から離れない藤井棋聖らしい一面が見られた。