【第92期ヒューリック杯棋聖戦】青野九段「もう元へ戻らない将棋」 藤井棋聖、1時間超の長考も 第3局 - 産経ニュース

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第92期ヒューリック杯棋聖戦

青野九段「もう元へ戻らない将棋」 藤井棋聖、1時間超の長考も 第3局

【第92期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負第3局】ハンカチを顔に当てる藤井聡太棋聖(左)。右は渡辺明三冠=3日午前10時、静岡県沼津市の沼津御用邸(沢野貴信撮影)
【第92期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負第3局】ハンカチを顔に当てる藤井聡太棋聖(左)。右は渡辺明三冠=3日午前10時、静岡県沼津市の沼津御用邸(沢野貴信撮影)

静岡県沼津市の沼津御用邸で3日始まった第92期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負(産経新聞社主催、ヒューリック特別協賛)の第3局は、藤井聡太棋聖(18)=王位=の2連勝で迎えた。今シリーズ初の矢倉となった戦いは午前中、藤井棋聖が長考に沈むなど熱戦が続いている。

先手の渡辺明三冠(37)=名人・棋王・王位=が本局、矢倉に誘導した。ここまでの2局は、飛車先の歩を突き合う相掛かりだった。「お互いに居飛車党で、今回は矢倉でいかがでしょうか」(立会人の青野照市九段)という戦いとなった。

しかし、藤井棋聖は玉を囲うのではなく、急戦矢倉を目指した。さらに、玉を動かさず、飛車を7筋に移動して攻める、先手からの攻めに即座に反撃を見せた。「この△7二飛が流行の手ですね」(青野九段)。

対する渡辺三冠は、藤井棋聖の△7六歩と銀取りの手に▲8八銀を引くのではなく、▲6六銀と上がった。青野九段は「もう元へ戻らない将棋」と表現。しかし、この局面で将棋AI(人工知能)は互角と評価しており、青野九段は「これが互角なのは驚きですね」と声を上げた。

ここまでは最近出てきた戦型で、「最新の攻防で、新手が出てきた。今の将棋はどんどん新しくなっていく」(青野九段)。

藤井棋聖はこの手を見て、1時間9分の長考に沈んだ。数手進んで藤井棋聖の42手目で昼食休憩に入った。

持ち時間各4時間で、午前中の消費時間は渡辺三冠31分、藤井棋聖1時間58分。対局は午後1時に再開し、同日夜には終局する見通し。

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■ヒューリック杯棋聖戦 フォトギャラリー

■記念の扇子販売 藤井棋聖・渡辺名人の揮毫入り