天皇、皇后両陛下は3日、お住まいの赤坂御所と宮崎県をオンラインでつなぎ、国内最大級の文化の祭典「第35回国民文化祭(国文祭)」と「第20回全国障害者芸術・文化祭(芸文祭)」の開会式に臨席された。祭典は新型コロナウイルス禍で昨年から1年延期されていた。
天皇陛下は開会式のお言葉で、コロナ禍に言及し、祭典が「文化芸術の持つ力により、人々の心に安らぎを与え、困難な状況を乗り越えていくためのエネルギーを生み出す場」として、「大きな役割を果たすことを期待しております」と述べられた。
両陛下はその後、神話をテーマにした歌や神楽などの舞台をご視聴。終了後、出演者らと画面越しに交流する機会も設けられ、陛下は「素晴らしかったです」、皇后さまは「お元気でご活躍ください」などとねぎらわれた。
国文祭は、両陛下の恒例の地方訪問の1つで、皇太子同妃時代にも臨席されてきた行事。今年は10~11月にも和歌山県で、第36回国文祭と第21回芸文祭の開催が予定されている。