朝晴れエッセー

坂道での競争・7月3日

毎朝ランニングを続けて10年以上、健康のために走り続けている町民ランナーです。

同じランニングコースでは飽きてしまうので、平坦なコースやアップダウンの激しいコースなど数パターンあり、時間の余裕やその日の体調で選んでいます。

あるコースを走るとき、決まって高齢のご夫婦と出会います。年齢は80歳前後、お二人ともお世辞でもスラっとした体形ではないけれども、手をつなぎ、その手を元気いっぱい振りながらウオーキングに励んでおられます。

時折、歩道のベンチで長座になって前屈運動をしたり、縁石で踏み台昇降運動をしたり、とても仲良く健康的なご夫婦だなと横を通り過ぎるたびに思っていました。

先日もそのご夫婦が、急な坂道を小走りで競争しているのが遠くから目に入りました。いつにも増してハードなトレーニング…と思っていると、旦那さんの方が先にギブアップ。奥さんはまだ坂道の中盤、勾配がきつくなる手前を走っています。

私が歩き出した旦那さんを追い抜き、先を行く奥さんを追い抜こうとしたとき、なんと奥さんのスピードが増したのです。一番勾配が急な所で私に抜かれまいとスピードを上げ、そのまま5メートル並走したのです。

人生百年時代とはいうものの、驚きと尊敬。お二人の健康の秘訣(ひけつ)は仲良く歩く日々の積み重ねと、あの坂道での負けん気なんだろうなと感じた一日の始まりでした。

私もお二人を見習って、今朝も元気に行ってきます!

前田真一朗 39 奈良県河合町