【第92期ヒューリック杯棋聖戦】藤井棋聖「九段」5年足らずでスピード昇段 - 産経ニュース

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第92期ヒューリック杯棋聖戦

藤井棋聖「九段」5年足らずでスピード昇段

最年少で将棋界の最高段位・九段に昇段した藤井聡太棋聖の歩み
最年少で将棋界の最高段位・九段に昇段した藤井聡太棋聖の歩み

将棋の第92期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負の第3局が3日行われ、勝利した藤井聡太棋聖(18)=王位=が「18歳11カ月」の史上最年少で将棋界の最高段位・九段に昇段した。棋聖位を防衛し、タイトル3期の規定を満たしたことでの快挙で、初の十代での九段。棋士によってはプロ入りから九段まで約30年、八段から十数年かかることもある長い道のり。しかし藤井棋聖は、プロ入りから5年足らず、八段からわずか11カ月でのスピード昇段を果たした。

現役棋士170人のうち、九段は今回昇段した藤井棋聖を含め34人。タイトル保持者4人全員が九段になった。九段の昇段条件は、①竜王2期②名人1期③タイトル3期④八段で公式戦250勝-のうち、いずれかを満たす必要がある。

タイトルを積み重ねれば昇段できるが、タイトル獲得自体が難しい。棋士1人あたり年間の対局数は平均で30局余り。勝数による昇段の場合、勝率6割の棋士でも、八段から十数年かかる計算だ。

現役で九段の最年長は桐山清澄(きよずみ)九段(73)で、最年少は藤井棋聖。年齢層は50代が15人と最多で、40代7人、60代6人と続く。キャリアを積み重ねた段位だが、九段まで到達できず引退する棋士も多い。

「(名人以外は)タイトルを1つ取っただけではなれない価値の高い段位」と話すのは、藤井棋聖の師匠、杉本昌隆八段(52)。2年前の2月に八段に昇段した杉本八段は「私の場合は八段に昇段したのが遅く、九段はたどり着けるかどうか…。でも目標です」という。

日本将棋連盟によると、かつて最高段位は八段だった。九段は昭和20年代にあったタイトル戦「九段戦」の勝者に与えられる称号で、常設の段位ではなかった。その後、複数回にわたって規定が改められ、現在のような昇段条件が設けられた。(中島高幸)

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