三菱電機検査不正

杉山社長「自ら発見・是正できなかった」 記者会見で陳謝

三菱電機の杉山武史社長
三菱電機の杉山武史社長

三菱電機の杉山武史社長は2日、東京都内の本社で記者会見を開き、鉄道車両向け機器の検査不正問題について「自ら発見・是正できなかったことは誠に申し訳ない」と述べ、頭を下げた。原因究明や再発防止の徹底、内向きの企業風土改善に努める考えを示した。一連の問題が発覚してから、経営トップが公の場に出てくるのは初めて。

これまでの調査で、空調機器は昭和60年~令和2年にかけて、約8万4600台を約80社に納入していたことも明らかにした。運転中に発煙や発火、落下といった重大な事故は確認されていないという。また、空気圧縮機はここ15年で約1500台を約20社に納入していた。同社の品質軽視の経営による影響が、多くの鉄道事業者や利用者に広がっている。

同社では6月下旬、鉄道車両用の空調機器に加え、ブレーキやドアの開閉に使う空気圧縮機の検査で不正が発覚。不正は少なくとも35年以上前から行われていた。一部の不正には、架空のデータを元に検査結果を自動作成する「専用プログラム」が使われており、組織的に行われていた可能性が高まっている。

同社がこの問題を初めて公表したのは6月30日で、前日の定時株主総会では、ひと言も触れることはなかった。消極的な情報開示姿勢に批判が強まっていた。

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