フィデアと東北銀の経営統合、地域経済貢献に地元は期待

記者会見する(左から)北都銀行の伊藤新頭取、フィデアHDの田尾祐一社長、東北銀行の村上尚登頭取=2日午後、仙台市
記者会見する(左から)北都銀行の伊藤新頭取、フィデアHDの田尾祐一社長、東北銀行の村上尚登頭取=2日午後、仙台市

仙台市に本社を置く地方銀行グループのフィデアホールディングス(HD)と東北銀行(盛岡市)が2日、経営統合に基本合意した。仙台市で記者会見したフィデアHDの田尾祐一社長は「攻めの経営統合だ」と強調。東北地方の知事からは地域経済への貢献に期待する声が上がった。

フィデアHDは荘内銀行(山形県鶴岡市)と北都銀行(秋田市)を傘下に置き、統合後の店舗数は149店。都道県別では秋田49▷山形41▷岩手40▷宮城10▷東京4▷青森2▷福島1-などとなる。

統合後の店舗削減について田尾社長は「検討課題」としたが、東北銀の村上尚登頭取は「(地域的な)重複はあまりない」と説明。北都銀行の伊藤新頭取は「東北銀がグループに入りネットワークが広がる」と述べ、営業力の強化につながるとの見方を示した。

統合発表を受け、秋田県の佐竹敬久知事は「経済の地域連携が東北で拡大するのは良いことだ」と歓迎。山形県の吉村美栄子知事は「3つの銀行がそれぞれの地域で力を発揮し、地域の事業者を守ってほしい」と記者団に語った。

ただ、経営統合に伴う合理化で人員削減などが進めば地域経済への悪影響は避けられない。本業の融資業務の収益力が低下する中、いかに新たな収益源を生み出せるかが課題となる。