年金運用37・7兆円黒字 令和2年度、過去最高 コロナ対策で株価上昇

公的年金の積立金を運用している年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は2日、令和2年度の運用実績が過去最高となる37兆7986億円の黒字だったと発表した。新型コロナウイルスの感染拡大による世界的株安で元年度は8兆円を超す赤字だったが、各国が景気対策として財政出動や金融緩和を進めて株価が上昇、一転して大幅な黒字となった。

2年度の運用利回りは25・15%。市場運用を始めた平成13年度以降の累積収益額は95兆3363億円、令和2年度末の運用資産額は186兆1624億円となり、いずれも過去最高。

これまで運用実績と運用利回りが最高だったのは平成26年度で、それぞれ15兆2922億円と、12・27%。また令和元年度は8兆2831億円の赤字だった。

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