赤羽国交相「厳しく対応する」 鉄道事業者に点検指示

赤羽一嘉国交相(春名中撮影)
赤羽一嘉国交相(春名中撮影)

三菱電機が鉄道向け空調設備のほか、車両のブレーキなどに使われる空気圧縮機でも不正な検査を行っていたことが判明した問題で、赤羽一嘉国土交通相は2日、全国の鉄道事業者に入念な点検をするよう指示したことを明かした。空気圧縮機の不具合はブレーキ装置に重大な影響を与え、乗客を危険にさらしかねないこともあり、同省は不具合があった場合は速やかに報告するよう求めている。

「公共交通機関は安全であることが大前提。そこは揺るがさないよう厳しく対応していきたい」

赤羽氏は2日の閣議後記者会見で、今回対象となった機器以外にも検査不正が行われていないかなど、三菱電機側に詳細な報告を求め、必要な対応を検討する方針を示した。

一方で、新車両の使用開始時には国交省がブレーキ装置の安全確認を実施しているほか、鉄道事業者側も日常的な車両の定期検査、さらに運行前の点検で所要のブレーキ能力が確保されているかなどを確認していることも説明した。

三菱電機によると、不正検査の対象となって出荷された空気圧縮機は、過去10年程度で約1千台に上る。

JR各社のうち、三菱電機製を使用していたのは、東海、西日本、四国、九州で、詳細を調査中の四国を除く3社は全て不正検査の対象外だった。

首都圏の主な私鉄各社では、東京メトロで使用している三菱電機製全394台の一部で検査不正対象の可能性があり、同社は詳細を調査中としている。ただ、広報担当者は「日常的に検査をしているし、今後は入念に点検をする」として、特段の対応は取らない方針だ。

東急、京王、小田急、京浜急行、西武、京成の各社も、三菱電機製を導入しているが、いずれも不正検査対象の有無をはじめ詳細な報告については同社からの連絡待ちという。各社とも現時点ではただちに運行に支障をきたす状況にはならない見込みだ。

鉄道車両では多くが床下部分に空気圧縮機を設置しており、そこで圧縮された空気を利用してブレーキやドアを作動させている。

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