韓国前検事総長の義母に実刑 大統領選に打撃 - 産経ニュース

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韓国前検事総長の義母に実刑 大統領選に打撃

韓国の尹錫悦前検事総長(共同)
韓国の尹錫悦前検事総長(共同)

【ソウル=桜井紀雄】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)政権と対立して検事総長を辞任した尹錫悦(ユン・ソンヨル)氏が出馬表明したのに続き、与党「共に民主党」では李在明(イ・ジェミョン)京畿道(キョンギド)知事ら9人が党内予備選へ立候補し、大統領選レースが本格的に動き出した。そうした中、尹氏の義母に2日、詐欺などの罪で実刑判決が言い渡され、選挙戦に影響するとの見方が出ている。

尹氏の妻の母親は2013年、資格がないのに療養型病院を開設し、国民健康保険公団から医療給付金22億9000万ウォン(約2億2000万円)をだまし取ったとして起訴された。ソウル近郊の議政府(ウィジョンブ)地裁は2日、求刑通り懲役3年を言い渡し、義母は法廷で拘束された。

尹氏は文大統領の側近だった曺国(チョ・グク)元法相の家族の不正疑惑を捜査する中で、文政権に批判的な層の期待を集めた。6月29日の出馬会見でも公正性の観点から文政権を厳しく批判しただけに、今回の判決で与党側が攻勢を強めるのは必至だ。

尹氏は「法の適用には誰も例外はないというのが私の信念だ」とのコメントを出したが、選挙戦への打撃は避けられそうにない。

大統領選候補の支持率調査で尹氏と首位を争う李氏は1日に出馬を表明。金大中(キム・デジュン)元大統領以降の歴代革新政権を土台に「足りないものは埋め、誤りは正す」と強調、公正な社会を目指すと語った。李氏は文氏と距離を置く非主流派だが、支持率で他の与党候補を引き離しており、9月の与党候補選出に向け他候補が「反李在明連帯」を形成する可能性も指摘されている。