ダイアナ元妃の素顔と真実語る 英女王元報道官インタビュー詳報

ディッキー・アービター氏
ディッキー・アービター氏

1日に生誕60年を迎えた英国の故ダイアナ元皇太子妃や王室内の事情について、エリザベス女王の報道官を務めたディッキー・アービター氏(80)が産経新聞のインタビューで詳しく語った。発言内容は次の通り。(ロンドン 板東和正)

■女王との不仲説否定

元妃はチャールズ皇太子と1981年に結婚した当初、20歳だった。社会経験がほとんどなく、かなり世間知らずの女性だった。王室に入るまでにやった仕事は幼稚園でのアシスタントだけだった。

ただ、(王室の公務や皇太子妃としての役割を)学ぶのは早かった。彼女は年齢を重ねるにつれ、英国や世界で何を求められているかをより敏感に察知し、順応した。

(英王室内での女王との不仲説は)事実ではない。女王と元妃は良い関係を築いていた。女王は、元妃が王室の大きな財産であると信じ、敬意を払っていた。元妃は(今年4月に亡くなった女王の夫である)フィリップ殿下との関係も非常に良かった。元妃は殿下のことを「パパ」と呼んでいた。元妃は実の父親よりも殿下に親しみを感じていたようだ。

■プレッシャーが結婚を壊した

元妃と皇太子は結婚当初、愛し合っていた。結婚式の3日前、私は元妃と皇太子の3人でお茶を飲んだ。その時、2人は互いに手を離さず、ずっと見つめ合っていた。

しかし、2人は結婚後、とても忙しく、結婚を維持するための努力をしていなかった。さらに、メディアに常に監視される問題にも直面した。

元妃は結婚後の約5年間、「物干しスタンド」と(メディアに)みなされていた。メディアは常に、彼女のドレスの長さや新しい髪形などのファッションを取り上げ、それは彼女にとって辛いものだった。また、当時、世間では(元妃が悩まされた)産後うつについて理解が進んでいなかった。そういったプレッシャーが不幸にも2人の結婚生活を壊した。

皇太子には当時、女王や英国のためにしなければならない仕事があった。皇太子は常に家族と一緒ではなく、元妃が皇太子を必要としていたときにいつもそばいるわけではなかった。そのことも、2人の心が離れた原因の一つだろう。

■英BBC放送、取材のために不正

元妃が自身の不倫などを告白した英BBC放送の特別番組が1995年に放映されたことを受け、女王は元妃と皇太子に対して激怒した。女王は2人に連絡し、離婚手続きを始めるよう伝えた。

会員限定記事会員サービス詳細