【ニューヨーク=平田雄介】米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は6月30日、東部ニューヨーク州の大陪審が同日、トランプ前大統領の一族が経営する企業「トランプ・オーガニゼーション」の税務処理をめぐる不正疑惑で、同社のワイセルバーグ最高財務責任者(CFO)と法人としての同社を起訴したと伝えた。
罪名や起訴内容は不明。同紙によると、7月1日午後にワイセルバーグ氏と同社の弁護士が出廷した後で明らかになるという。
同社をめぐっては、州検察当局のバンス検事が同社の脱税や不正な資金取引をめぐる疑惑を捜査しており、起訴の可否を判断するための大陪審を招集していた。
トランプ氏は6月28日の声明で、疑惑の内容は「ビジネス界の標準的な慣習で犯罪ではない」と主張。捜査は政治的動機に基づく「魔女狩りだ」と批判した。