新型コロナ「第3波超える感染拡大も」 都モニタリング会議 - 産経ニュース

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新型コロナ「第3波超える感染拡大も」 都モニタリング会議

小池百合子東京都知事(右下モニター内)がオンラインで参加したモニタリング会議=1日午後、東京都新宿区(三尾郁恵撮影)
小池百合子東京都知事(右下モニター内)がオンラインで参加したモニタリング会議=1日午後、東京都新宿区(三尾郁恵撮影)

新型コロナウイルスの感染状況を分析する東京都のモニタリング会議が1日開かれ、専門家から繁華街の人流増加や変異株の影響により、年末年始の第3波を超える急激な感染拡大への危惧が示された。過労による体調不良で6月30日に退院したばかりの小池百合子知事も自宅からオンラインで出席し、感染拡大防止に向けた対策の柱としてワクチン接種を迅速化する方針を表明した。

都では1日、新型コロナの感染者が新たに673人報告された。先週木曜日の6月24日から103人増え、12日連続で前週の同じ曜日を上回った。

会議で示された資料によると、同月30日時点の7日間平均の新規感染者数は503人で、前回(同月23日時点)の418人から増加した。感染再拡大の傾向が顕著となりつつあり、現在の増加ペースが続くと、4週間後には1日の新規感染者数が1043人になるとの試算も示された。

都医学総合研究所社会健康医学研究センターの西田淳志センター長の分析で、都内の主要繁華街の人出は緊急事態宣言が解除された6月下旬以降、急速に増加していることも分かった。3月の緊急事態宣言解除後の水準にすでに到達しているという。都内の感染者のうち、インドに由来する感染力の強い「デルタ株」が直近1週間では16%を占め、前週の8%から倍増したことも報告された。

国立国際医療研究センターの大曲貴夫国際感染症センター長は、1日の新規感染者数が最大で2500人を超えた年末年始の感染第3波を超える急激な感染拡大が今後起こり得ると警告した。その上で、「ワクチン接種は発症の予防や感染リスクを軽減する効果が期待され、希望する都民に速やかに接種を行う体制強化が急務だ」と指摘した。

小池氏は会議を総括し、「ワクチンをスピーディーに、安全、確実に行き渡らせる。それまでは、皆さんの感染対策への協力が必要だ」と呼びかけた。

都はワクチンの普及に向け、7月末までに大規模接種会場を約10カ所開設する。東京五輪本番までに都民の3割弱がワクチン接種を終えた状態を目指し、さらに十数カ所増設する方向で検討中だが、国からワクチンの供給を受ける見通しは立っていない。全国の自治体で接種能力が高まり、希望量が増えたことが背景にある。

梶原洋副知事は会議後の取材で「優先的にもらえないか実務者レベルでやりとりしているが、開設時期も含めて調整中の段階だ」と明かした。都幹部は「国との交渉が求められる場面では、手練れの小池知事の力が必要だ。体調を勘案しつつ、一刻も早い復帰に期待したい」と語った。

オンラインで会議に出席した小池氏が、画面越しとはいえ、メディアの前に姿を見せたのは6月22日の入院以降初めて。防災服とマスクを着用し、おでこに手をやったり、時折うなずいたりしながら専門家の話に耳を傾けた。ただ、表情からは疲れがうかがえ、万全の体調を取り戻すにはしばらく時間がかかりそうだ。