大阪の「表現の不自由展」利用許可を、実行委側提訴 - 産経ニュース

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大阪の「表現の不自由展」利用許可を、実行委側提訴

「表現の不自由展かんさい」が開かれる予定の大阪府立労働センター「エル・おおさか」=大阪市
「表現の不自由展かんさい」が開かれる予定の大阪府立労働センター「エル・おおさか」=大阪市

大阪府立労働センター(エル・おおさか、大阪市中央区)で7月16~18日に開催予定だった「表現の不自由展かんさい」の利用承認を施設側が取り消したのは違法だとして、実行委員会のメンバーは30日、処分の取り消しを求めて大阪地裁に提訴した。実行委側は予定通りの開催を目指しており判決確定までの間、施設側の決定を一時停止することも同時に求めた。

訴状などによると、原告側は3月に施設利用を申請し、施設側はいったん承認したが、「管理上の支障が認められる」として6月25日付で利用承認の取り消しを通知した。

施設側は、開催が公表された15日以降、「会場を貸すな」といった約70件の抗議の電話や街宣活動があったと説明。開催されれば実行委側と反対派の衝突が起こる恐れがあり、施設利用者らの安全確保が困難であることを理由に挙げた。

原告側は、脅迫といった刑事事件に発展するような抗議活動は確認できておらず、安全確保は可能だと主張。会見で代理人弁護士は「憲法で保障された表現の自由を制限しなければならないような差し迫った危険はなく、施設側の判断は誤りだ」と述べ、利用承認の取り消しは裁量権の乱用にあたるとした。

提訴した原告側の代理人弁護士ら=30日午後、大阪市北区
提訴した原告側の代理人弁護士ら=30日午後、大阪市北区

実行委では、抗議などが相次いだために一時中止された国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の企画展「表現の不自由展・その後」の作品などを集めて展示するとしていた。

東京都内でも6月下旬に同様の展覧会が予定されていたが、会場の確保が難航し開催できていない。