菅義偉首相は30日、新型コロナウイルス感染症対策に関する関係閣僚会議で、企業の職場や大学などでのワクチン接種について「新規受け付けは停止を継続する」と語った。河野太郎ワクチン担当相は同日の記者会見で新規受け付けの再開のめどは立っていないと説明した。
職場・大学接種で使用する米モデルナ製ワクチンは9月までに5千万回分を確保しているが、配送態勢の限界を上回る勢いで申請があり、6月25日から新規受け付けを停止した。ただ、河野氏は新規受け付けについて「再開しないと決めたわけではない」とも語った。
河野氏によると、モデルナ製ワクチン5千万回分のうち、職場・大学接種に約3700万回分、自治体の大規模接種向けに約1200万回分を割り振る。自治体の大規模接種はさらに約1200万回分の申請があったが、7月の約200万回分は米ファイザー製を供給する。