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墓じまい④ 先祖への罪悪感 寄り添い癒す

廣済寺で開かれた葬儀セミナー(エータイ提供)
廣済寺で開かれた葬儀セミナー(エータイ提供)

先祖代々受け継いだ墓を「墓じまい」したことで罪悪感などを抱く人も多い。永代供養墓を管理する寺では、法要だけでなく、供養や葬儀について考えるイベントなどを開いて、こうした心の痛みに寄り添う取り組みも行っている。

関東圏の寺と提携し、「永代供養墓普及会」事業を展開するエータイ(東京)では、終活や相続に関するセミナー、写経などのイベントを通じて、寺と地域住民、永代供養墓の購入者との交流を図っている。

東京都あきる野市の「廣済寺(こうさいじ)」では3月、葬儀をテーマに初めてのセミナーを開いた。地域住民や永代供養墓の購入者12人が参加。渡辺宗禅住職(58)が葬儀用の祭壇を背に、葬儀と供養の意義などについて話した。

渡辺住職は「先祖を思う気持ちが最も大切。墓じまいによる罪悪感は、先祖を思えばこそ」と説く。「お墓や葬儀の考え方は多様化しており、どう供養したいか、されたいかをぜひ考えてほしい」と訴える。

法要やセミナーなどでは、墓の購入者の悩みにも応える。「法要だけではなく、日ごろから多くの人が憩える開放的な寺でありたい」と、7月からは少人数の座禅会(事前予約制)も始めるという。

檀家(だんか)とは異なる、新たな寺と人とのつながりが生まれている。(取材協力 エータイ)

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