インドネシアの観光地バリ島の沖合で29日夜、フェリーが沈没し、捜索救助庁によると、6人の死亡を確認した。少なくとも44人を救助し、さらに捜索を続けている。在デンパサール日本総領事館によると、日本人の乗船情報はない。
捜索救助庁によると、現場はバリ島とジャワ島の間のバリ海峡。フェリーはジャワ島東端を出発し、バリ島西端の港に入港する直前に沈没した。地元メディアによると、生存者は高波を受けて転覆したと証言している。
フェリーは全長約56メートル。捜索救助庁は当初、乗船名簿に基づき乗客乗員を計53人と発表した。その後、名簿に載っていない乗客が多数いたことが判明。定員を超過していた可能性も出てきた。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、バリ島は国外からの観光客を受け入れていないため、乗客は国内の旅行者や地元住民らだったとみられる。(共同)