フランスの自動車大手ルノーは30日、2030年までに欧州で販売するルノーブランドの乗用車の最大9割を電気自動車(EV)にする計画を発表した。従来はハイブリッド車(HV)を含めて9割を目指していたが、EV化を推進する姿勢をより鮮明にした。日産自動車などとの企業連合を生かし、コスト競争力を高める。
基幹部品の車載電池を巡っては、フランスの新興企業ベルコールと中国資本のエンビジョンAESCグループ(神奈川県座間市)と提携し、安定的な調達を目指す。ルノーのEV工場の近くにエンビジョンAESCが電池工場を造る。
ルカ・デメオ最高経営責任者(CEO)は「今日はルノーグループのEV戦略を加速させる歴史的な日だ」と述べた。
ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)傘下の高級車メーカー、アウディも6月、26年以降は市場に投入する新型車を全てEVにすると発表した。(共同)