英国防省の機密文書、バス停に放置 高官が紛失と陳謝

黒海に展開する英艦船やアフガニスタンからの軍撤退に関する英国防省の機密文書が、省がある首都ロンドンから離れた南東部ケント州のバス停で放置された状態で見つかった。クイン国防担当閣外相は下院で28日、紛失を自己申告した省高官のミスとみられると陳謝した。

BBC放送によると、市民が22日に約50ページの文書を発見し、BBCに提供した。ロシアが実効支配するウクライナ南部クリミア半島付近の黒海海域に展開していた英駆逐艦「ディフェンダー」について記載。クリミア半島に接近した場合、ロシアがどう反応するかを分析していた。

黒海海域では23日「領海侵犯」を理由にディフェンダーに警告射撃したとロシア側が発表。英側はウクライナ領海内だったと反論している。

文書にはまた、米軍や北大西洋条約機構(NATO)主導の国際部隊がアフガンから撤退した後、残留できる英軍部隊があるかどうかなどについても記されていた。(共同)

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