伝統融合の「あてまげカーペット」大阪・富田林の企業が製作 - 産経ニュース

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伝統融合の「あてまげカーペット」大阪・富田林の企業が製作

東レ・アムテックスが製作した「あてまげデザイン」のカーペット=富田林市
東レ・アムテックスが製作した「あてまげデザイン」のカーペット=富田林市

江戸時代から昭和初期にかけての町並みが残る大阪府富田林市の富田林寺内町を特色づける「あてまげの道」をモチーフにしたカーペットが製作され、同市が青少年の育成拠点として運営している「Topicきらめき創造館」のエントランスに設置された。製作したのはカーペット製造で70年以上の歴史を持つ同市の企業「東レ・アムテックス」。市と同社は、歴史ある町並みや産業についての知識が若い層に広がることを期待している。

あてまげの道は、府内唯一の国の重要伝統的建造物群保存地区である富田林寺内町の町並みの特色。外敵を防ぐためとされ、碁盤の目のような街区が四つ辻(つじ)ごとに少しずらされて街路が直行せず、見通しを妨げるようになっている。

一方、東レ・アムテックスは、昭和12年に創業された「中尾特殊織物工場」がルーツ。戦後の25年に組織改編して「東和織物」となり、海外から最新設備を導入するなど近代化を進めた。平成20年に「東レ」の完全子会社となり、25年に社名を「東レ・アムテックス」に変更した。

今回のカーペットは、富田林市の市制施行と東和織物の設立が同じ昭和25年でどちらも昨年〝70歳〟になったことから、同社が市に向けて、培った技術を生かして地元の魅力発信につながる製品を製作することを提案。完成した「あてまげカーペット」が市に寄贈された。

市のシンボルカラー、えんじ色を基調にしたカーペットは縦180センチ、横430センチ。街区に見立てた部分を毛足の長い素材で浮き上がらせ、碁盤の目が少しずつずれて配置された「あてまげの道」を表現している。硬いナイロン素材を使用しているため、踏まれてへこんでも時間がたつと元に戻るようになっている。

同社の浅野雅一社長室長は「当社の技術を生かし、立体感のある最適なデザインに仕上げることができた」とできばえに満足した様子。市生涯学習課は「富田林らしいデザインにしていただいた。若者が集う施設なので、少しでも興味を持ってもらいながら、長く大事に使っていきたい」と話している。