【きっかけの種】オンラインイベントの可能性 リアルとの差別化 特別感や一体感重視 - 産経ニュース

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きっかけの種

オンラインイベントの可能性 リアルとの差別化 特別感や一体感重視

コミュニティ「きっかけ」で集まった声からニュースを発掘します。
コミュニティ「きっかけ」で集まった声からニュースを発掘します。

新型コロナウイルスの影響でイベント業界に定着したオンラインという選択肢。アフターコロナに向けて開く可能性とは―。

コロナ禍で急速に広まったオンラインイベント。リアルイベントの代替手段として登場したが、新たな娯楽として定着しつつある。ワクチン接種の本格化によりアフターコロナの世界が現実味を帯びるなか、オンラインイベントは今後どう進化していくのか。コミュニティ「きっかけ」の投稿からは、リアルとの差別化や付加価値への期待の高まりがうかがえる。

「きっかけ」でオンラインイベント参加経験を募ると、約150件の投稿があった。セミナーや料理教室のほか、お土産付きの体験ツアーや、地図アプリなどを使って一定距離を走るマラソン大会に参加したという人もいた。オンラインイベントの定着ぶりと多様性が分かる。

理想のオンラインイベントを問うと、「文壇バー」や「音楽ライブの舞台袖」など普段立ち入れない場所からの中継や、対象により接近した映像など、リアルイベントでは実現できない特別感を求める声が上がった。「親子で参加できる料理教室」など共通のものや体験を同時に味わう、距離を超えた参加者同士の交流や一体感を得られる演出を重視する声も多かった。

国内外で多数のイベントを企画運営する「Comexposium Japan(コムエクスポジアム・ジャパン)」社長の古市優子さん(32)は「1年間で驚くほどオンラインが定着し、多くの人がリアルとの違いや良しあしを知った。リアルが再開すれば互いに強力なライバルとなり、それぞれの参加価値を強めていくだろう」と話す。

同社でも昨年以降、アジア最大級のマーケティングカンファレンス「アドテック東京」をはじめ、さまざまなイベントのオンライン化やハイブリッド化(オンラインとリアルの併催)に関わった。「日本の企業は技術をかけ合わせるのが得意。リアル会場でオンラインを使って展示するといったおもしろい試みもある」と言う。

一方で、リアルイベントが厳しく制限されていた欧米は日本よりもオンラインイベントが盛んで、「海外の有名店や企業が日本語字幕を使って〝オンライン上陸〟するといった可能性も十分あり得る」とする。

可能性が広がるオンラインイベントだが、「安定的な通信環境が必要で、参加できる人とできない人の格差が生まれつつある」と課題を指摘する。「使いこなせば世界が広がる。まだ体験したことがない人にはぜひ思い切って取り入れてほしい」と訴えた。

「きっかけ」とは

産経新聞社が運営するコミュニティ。現在1万7千人以上の参加者が、コミュニケーションを交わしており、「参加者の会話が社会性のあるニュースになるメディア」をコンセプトに運営を行っている。登録、参加は無料 https://www.beach.jp/community/KIKKAKE/index