販売不振などを背景に、自動車メーカーが車種を淘汰する動きが広がっている。ホンダは、1990年代にミニバンブームを牽引(けんいん)した「オデッセイ」などの2021年内の生産終了を決断。マツダも中型セダン「マツダ6」とスポーツ用多目的車(SUV)「CX-3」を米国市場から撤退させる。脱炭素に対応するため電気自動車(EV)など次世代車へのシフトも進む中、各メーカーの看板車種が姿を消す事態が現実味を帯びる。
ホンダが生産を終了するのは、オデッセイのほか、高級セダン「レジェンド」、中級セダン「クラリティ」。いずれも21年度中に閉鎖される狭山工場(埼玉県狭山市)で生産されている車種だ。
「台数ありきの戦略を立てる考えはない。それよりも良い商品を提供していく。ある程度目標は持つが、拡大戦略は採らない」