ゴーン被告「今晩出る」 予定変更で決行 公判で米親子証言

日産自動車元会長、カルロス・ゴーン被告(67)=会社法違反罪などで起訴=のレバノンへの逃亡を支援したとして犯人隠避の罪に問われた米国籍で米陸軍特殊部隊グリーンベレー元隊員、マイケル・テイラー被告(60)と息子のピーター被告(28)の公判が29日、東京地裁(楡井英夫裁判長)で開かれた。被告人質問が行われ、マイケル被告は「犯行当日は、出国が可能か確認するだけのつもりだったが、ゴーン被告が『今晩出る』と決めた」と述べ、当日になって急遽(きゅうきょ)、予定を変更していたと明かした。

検察側の質問に対し、マイケル被告は「(犯行当日は)出国が実現可能かわからず、自分が出国するところまで試すつもりだった。出国時の(関西国際空港の)体制を確認したかった」などと説明。

しかし、ゴーン被告は大阪に到着後、当日中の出国を決定したといい「今となっては(当日中の)逃亡を決心していたと思う」と振り返った。

一方、弁護側に犯行動機を尋ねられると、マイケル、ピーター両被告とも、ゴーン被告との縁戚関係を挙げた。ピーター被告は「ゴーン被告はレバノンではビジネスに成功した象徴的な人物で、助ける決断をした」と述べる一方、マイケル被告が「自分の行動を深く後悔している。大きな支障をもたらし、心からおわび申し上げる」と謝罪する一幕もあった。

来月2日の次回公判では、検察側の論告と弁護側の弁論が行われる予定。