星野リゾート(長野県軽井沢町)の星野佳路(よしはる)代表は29日、オンラインで産経新聞のインタビューに応じ、北米で計画している温泉旅館について、新ブランドの立ち上げを検討していることを明らかにした。
星野代表は温泉旅館「界」や、高級旅館「星のや」以外の「新ブランドもありえる」とし、「1年以内に出店地を発表する」と説明。開業は3~4年後を計画し、本格的な天然温泉と和食を楽しめる「日本文化のテーマパークを目指す」という。
海外では台湾、インドネシア・バリ、中国本土など計4施設を展開しているが、北米への出店は初めてとなる。同社は昨年1月にも、北米進出の足がかりとしてハワイでのホテル運営を開始したばかりだ。
星野代表は出店候補地について「決まっていない」としたうえで、「ニューヨークやカリフォルニア、コロラド、イエローストーン国立公園など資源は多い」と北米には約1200カ所の温泉地があると説明。近年、北米からの訪日外国人客が増える中で日本文化への理解度は高まっており、北米での温泉旅館は「必ずニーズがあり、成功する」と自信をみせた。