浪速風

「お疲れ様」より感謝の言葉

スムーズなワクチン接種を呼び掛ける神戸・イニエスタの看板
スムーズなワクチン接種を呼び掛ける神戸・イニエスタの看板

神戸市のワクチン大規模接種会場・ノエビアスタジアム神戸には、Jリーグ・ヴィッセル神戸の選手らがこう語りかける看板が立っている。「ワクチン接種、お疲れ様でした!」。なぜお疲れ様なのだろう。お疲れ様とは本来、公務や仕事に当たった人、自分のため以外の目的も持って活動した人を労(ねぎら)う言葉だ

▶思い出したのは職域接種の先頭を切った全日空、日航のCAたちの言葉である。「お客様に安心して搭乗していただくためにも早く接種したかった」。接種者は自分の感染リスクを抑えるためだけではなく、周囲の安全や安心のためにもワクチンを打つのだ

▶健康上の理由がなくても漠然とした不安からワクチンを拒否する人たちがいる。人口の7割も接種すれば集団免疫が得られるから、目くじらを立てる必要はない。が、そうした人たちには言ってもらいたい。「接種者の皆さんに感謝します」と。接種者は副反応の不安を乗り越えた勇者でもあるのだから。