茨城・水戸二高生がコメの消費拡大に一役 コシヒカリのパスタ

新型コロナウイルスの感染拡大でコメの需要が落ち込む中、コシヒカリ100%を原料とするショートパスタ「ペンネ」を使ったメニューを開発し、普及させようというプロジェクトが水戸市で立ち上がった。レシピづくりに取り組んでいるのは茨城県立水戸二高の女子生徒たち。参加者は「家庭で簡単に作れるレシピを考えたい」と意気込んでいる。

プロジェクトの発足を呼び掛けたのはJA水戸や水戸市内のコメ販売業者らで作る「水戸市穀物改良協会」(事務局・市農政課)。食生活の変化で家庭でのコメの消費量が年々減り、さらにコロナ禍で外食産業での需要も低迷する状況下で、何とか消費の拡大につなげようと新しいコメの食べ方を市民へ提案することにした。

メニューの主役として白羽の矢が立ったのは、市内のコメ生産者らが水戸市産のコシヒカリを原料として製麺したペンネだった。「調理のしやすさが決め手となった。つるつる、もちもちの食感が特徴」(同課)という。

そして、メニューの開発を任されたのが水戸二高の家庭クラブ(料理研究同好会)の生徒たちだ。5月下旬の放課後、調理室に19人が集まり、4班に分かれてコメのペンネを使った野菜たっぷりのカレーや、ミネストローネといったメニューの試作に取り組んだ。

完成後は互いの〝労作〟を小皿に取り分けて試食し、味や食感などについて意見を交わした。この日、カレーを担当した2年生の江幡爽花(さやか)さん(16)は「小麦のペンネよりも食べやすい。おいしく食べられるメニューをみんなで一緒に考え、コメの消費拡大につながれば」と話した。

生徒たちはその後も試作を続け、茨城大食物学研究室の助言も得て、〝お汁粉〟など、コメのペンネの食感や特徴を生かしたオリジナル料理2種類のメニュー開発を目指している。今後は夏から秋にかけて水戸二高の文化祭や茨大での試食会とアンケートも実施し、最終的にメニューを決定。プロジェクトでは何らかの方法で市民にレシピを公開することも検討している。(三浦馨)