大阪家裁 女性初の所長が就任「敷居の低い裁判所を」

大阪家裁所長に就任した森純子氏=大阪市中央区
大阪家裁所長に就任した森純子氏=大阪市中央区

大阪家裁所長に就任した森純子氏(63)が28日、大阪市中央区の同家裁で記者会見を開き、「信頼されるとともに、敷居の低い裁判所をつくりたい」と抱負を語った。着任は10日付。同家裁で女性が所長に就くのは初めて。

会見では、同家裁が昨年受理した家事事件の件数が約8万2千件で、10年間で1・3倍に増えていることを紹介。新型コロナウイルス禍も契機に、短期間で充実した調停ができるよう運用を見直しているとし、「社会のさまざまな変化や利用者のニーズに的確に対応したい」と述べた。

また、少年事件については「再非行の割合が高い水準にあり、少年刑事司法への厳しい目が感じられる」と受け止めた。その上で、18歳と19歳を「特定少年」に位置づけ、厳罰化を図る改正少年法が来年施行されることを踏まえ、「少年の再非行防止と立ち直りに向けて一層の適切な運用に努める」と強調した。

森氏は三重県出身。昭和63年に判事補に任官し、大阪地裁などで主に民事事件を担当した。趣味は読書や寺院巡り、ラグビー観戦などという。