「デジタル化で生産性向上」 鹿島建設・天野新社長インタビュー

インタビューに応じる鹿島建設の天野裕正代表取締役社長=東京都港区(松井英幸撮影)
インタビューに応じる鹿島建設の天野裕正代表取締役社長=東京都港区(松井英幸撮影)

建設大手「鹿島」の社長に25日付で就任した天野裕正(ひろまさ)(ひろまさ)氏が同日までに産経新聞のインタビューに応じ、デジタル化の加速によって生産性向上を進める方針を示した。特に土木現場での1人当たりの生産性は令和5年度までに平成28年度比15%増を掲げており、天野氏は「(さまざまな現場で)自動化をどんどん進めるので、最終的に15%増以上を目指す」と、さらなる改善を打ち出した。

建設業界で重要課題となっている現場の人手不足に対応するため、デジタル化は必須となっている。鹿島は現在、秋田のダム建設現場で重機の自動運転を実施。「トンネルとか土地造成の現場にも導入していく」としている。

担い手不足解消に向けては「建設業界でIT化やリモート化が進んでいることを若い人にアピールするのが大事」と強調した。

政府が主導する「脱炭素化」をめぐり、同社は二酸化炭素(CO2)を吸い込み、排出量を抑える独自のコンクリート技術を活用する考え。通常よりもコストがかかるため、現時点で需要の伸びは鈍いが、「環境技術への社会的評価は高まってくる。色んな方面から需要は伸びる」と自信を見せた。

8月には「世界貿易センタービル本館」(東京都港区、昭和45年竣工)の解体という難工事が控える。150メートル以上のビル解体は国内初だが、同社は国内の超高層ビル建設を牽引(けんいん)してきただけに「超高層にかかわる技術については、当社は先んじている」と述べた。