相模原市役所前でパラ聖火 やまゆり園から変更

東京パラリンピックの聖火採取が行われる相模原市役所前の広場=28日午前
東京パラリンピックの聖火採取が行われる相模原市役所前の広場=28日午前

相模原市は28日、東京パラリンピックの聖火採取を市役所前の広場で8月15日に行うと発表した。採火をめぐっては当初、平成28年に入所者ら45人が殺傷された知的障害者施設「津久井やまゆり園」(同市緑区)で実施すると発表したが、一部の遺族や被害者家族が反対し、撤回していた。

本村賢太郎市長は記者会見で採火場所に選んだ市役所前の広場について、「多くの市民が集い、自由に意見を交わせる場所だ」と説明した。

市は3月31日、「共生社会の実現への誓いを込める」として、施設での採火実施を発表。しかし、事前に遺族らに説明しておらず、事件で亡くなった美帆さん=当時(19)=の母親は市に提出した中止要請書で「家族が犠牲になった場所で採火が行われるのは違和感があります」と再考を求めた。

本村市長は5月7日の臨時記者会見で「遺族や家族に寄り添えていなかった」と陳謝し、施設での採火撤回を表明した。