「早く」 子供の助け求め叫び声 千葉の事故現場

小学生の列に突っ込んだトラックを調べる捜査員ら=28日午後、千葉県八街市(萩原悠久人撮影)
小学生の列に突っ込んだトラックを調べる捜査員ら=28日午後、千葉県八街市(萩原悠久人撮影)

千葉県八街(やちまた)市で28日、小学生の列にトラックが突っ込み、5人が死傷した。現場には子供の助けを求める悲痛な声が響き、田畑や民家が点在するのどかな地域は騒然となった。

近くに住む川島修さん(68)はサイレンの音を聞いて現場に駆け付けた。「子供の保護者とみられる人が泣いていた」と動揺した様子。近所の女性は「自宅にいたら『ドスン』という大きな音が聞こえた。その後、救急車のサイレンが近づいてきて、女性が『早く』と泣き叫んでいた」と興奮気味に話した。

トラックは進行方向左側の畑に突っ込んだまま現場に残され、すぐ後ろにある電柱は斜めに傾いていた。周辺には児童がかぶっていた帽子とみられる黄色いものなどが散乱していた。

トラックを運転していた梅沢洋容疑者(60)=自動車運転処罰法違反容疑で逮捕=は鉄筋加工会社の子会社に勤務。鉄筋加工会社の社長によると、平成17年に入社した梅沢容疑者は過去に大きな事故を起こしたことはなかったという。

社長は「アルコール検査は普段から行っておらず、今日もしていなかった。飲酒がないという前提だった」と説明。「運転手として飲酒はあってはならないことで、本当に申し訳ありません」と謝罪した。

八街市内の国道409号では平成28年11月に、被害児童と同じ小学校に通う児童の列にトラックが突っ込み、4人が重軽傷を負う事故があった。周辺住民は今回の現場でも事故の危険性を感じており、主婦(48)は「ここを通るトラックは運転が荒い。いつか事故が起きると思っていた」と語った。