隈研吾さん設計のカフェ、茨城・境町でオープン

落成式でテープカットする隈研吾さん(左から4人目)と橋本正裕町長(同3人目)=5月27日、境町 (谷島英里子撮影)
落成式でテープカットする隈研吾さん(左から4人目)と橋本正裕町長(同3人目)=5月27日、境町 (谷島英里子撮影)

新しい国立競技場(東京都新宿区)を手がけた建築家の隈研吾さんが設計したカフェ「S―ブランド」が茨城県境町にオープンした。町内で隈さん設計の公共施設は6カ所目。町は隈さんの建築作品を巡ってもらうことで、交流人口の拡大や経済の活性化を期待している。

S―ブランドは「地域ブランドの発信拠点」と位置付け、今年5月27日にオープン。木造2階建て延べ床面積約106平方メートルで、1階は町の特産品として開発した干し芋やスイーツの販売、2階は飲食スペースを設けた。外観の正面には干し芋の繊維をイメージしたデザインを取り入れ、内装の階段部分にはサツマイモを干す際に使う網を用いている。総事業費約6千万円のうち約4500万円は国の補助金を活用した。

町内で隈さん設計の公共施設は、平成30年に開店した地元食材使用のサンドイッチ販売店「さかいサンド」が第1号。その後も、ビュッフェ形式レストラン「さかい河岸レストラン茶蔵」(31年)、干し芋やワインなどを研究開発する「S―Lab」(令和2年)、町ゆかりの画家、粛粲寶(しゅくさんぽう)の絵画や美術品を展示する美術館「S―Gallery」(同)、町とアルゼンチンの交流資料を展示する「モンテネグロ会館」(同)が続々オープンしている。

橋本正裕町長は、S―ブランドの落成式で「新型コロナウイルスが落ち着けば隈先生の作品を見たい人が町に来ると思う。町を知って、ファンになってもらい、ゆくゆくは住んでもらうという循環型の社会を作っていきたい」と強調。隈さんも「コロナの後は『集中から分散の時代へ』といわれている。境町が分散の受け皿になる筆頭のまちだと感じる」と期待感を示した。

S―ブランドの営業時間は平日午前11時~午後5時(土日祝日は午前10時~午後6時)で、火曜定休。(谷島英里子)

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