話の肖像画

ジャパネットたかた創業者・高田明(72)(19)自前のスタジオで放送開始

平成13年、自社スタジオで放送を始めたころ
平成13年、自社スタジオで放送を始めたころ

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《平成6年6月に地元KTNテレビ長崎で通販番組に出演した。テレビ通販への本格参入が始まった》

ラジオショッピングを通して全国にネットワークを広げることができ、「もっと多くのお客さまに商品と感動をお届けしたい」という思いがふくらみ、さらなる挑戦としてテレビの通販番組に踏み出しました。

当時、アメリカの企業がテレコンワールドというテレビショッピングを深夜帯に放送し、すごい実績を作ったと話題になっていました。これに感銘を受けて、深夜の30分番組にチャレンジしようと思い、枠の確保に動いた。放送局の協力と地道な営業活動によって、念願の深夜の30分番組の枠を獲得でき、「ジャパネットたかたテレビショッピング」が誕生しました。

ラジオとテレビでは放送枠の料金も番組の制作費も規模が違います。制作会社に30分番組を2本、作ってもらったら1000万円もかかったこともありました。しかし「これは会社を知っていただく先行投資だ。制作費で悩むより、とにかく動こう」と考え、テレビの放送枠を増やしていったのです。

《7年12月、キー局で深夜の放送枠を獲得した》

ラジオの通販番組でお付き合いのある局を中心に地方の深夜枠は5局、10局と徐々に増やしていけましたが、東京や大阪のキー局での放送は厳しかった。一番早く、放送枠をいただいたのはテレビ東京さんです。関東全域で放送されるようになる、本当にうれしかったですね。しかし一体、どれくらい反響があるのか、想像がつきません。普段のコールセンターの人員では足りないだろうと学生、アルバイト100人を加えて150人態勢で、実際に放送される番組を流しながら臨みました。

パソコンやテレビなどを紹介したのですが深夜にもかかわらず注文の電話が殺到、5000万円もの売り上げに。キー局の力を思い知りましたね。撮影のときに制作会社のスタイリストさんにスカーフを巻かれたんです。おしゃれに興味がなく、巻いたことがなかったので、どうも自分じゃないような感じで収録が進んだことを思い出します。