ソウルからヨボセヨ

日本人は別人になった?

報道陣に公開された東京五輪・パラリンピック選手村の交流スペース「ビレッジプラザ」周辺では五輪開催反対を訴える人々の姿が見られた=20日午前、東京都中央区(萩原悠久人撮影)
報道陣に公開された東京五輪・パラリンピック選手村の交流スペース「ビレッジプラザ」周辺では五輪開催反対を訴える人々の姿が見られた=20日午前、東京都中央区(萩原悠久人撮影)

先ごろ日韓関係のさるセミナーで韓国の日本専門家からこんな発言があった。東京五輪を前に日本であんなに反対があるのが不思議だ、新型コロナウイルスが理由のようだが、日本の感染状況は国際的にはそれほどひどくないのだし、国際的に約束した一大国際行事を今さら中止すべきだというのは日本人らしくないのでは、というのだ。

意見を聞かれたのでこう答えた。もう日本人は変わってしまった、国のためとか世界のためとかいっても動かなくなった、自分や身の回りの方が重要で「ガマンしてでも一致団結してオリンピックをやろう」とはならない、皆さんがよくいう日本の保守化とか右傾化というのは、実は日本人が内向きになってしまって自分以外のことは考えなくなったということだ…と。

韓国人にとって日本は過去、支配されたこともあっていまなお心理的に存在感は大きい。そこで日本が困ったり国際的に批判されたりすることを喜ぶ心理があり、東京五輪についても反対や非難の動きはことのほか大きく伝えられている。

しかし開幕まで1カ月を切り五輪競技そのものへの関心も出てきた。「世界のスポーツ強国」といってメダル数トップ10を期待している。始まれば日本が舞台だけに「勝った、勝った!」で盛り上がることは間違いない。

(黒田勝弘)