アスベスト労災認定、昨年度は1014件で減少

厚生労働省が入る中央合同庁舎第5号館=東京・霞が関(佐藤徳昭撮影)
厚生労働省が入る中央合同庁舎第5号館=東京・霞が関(佐藤徳昭撮影)

厚生労働省は25日、仕事中にアスベスト(石綿)を吸い込んだことが原因で肺がんや中皮腫などにかかり、昨年度中に労災認定されたのは1014件で、前年度に比べ79件減ったと発表した。申請も116件減の1088件だった。

認定の内訳は、肺を覆う胸膜などの表面に腫瘍ができる「中皮腫」が608件と最も多く、肺がんが337件。胸膜が癒着する「びまん性胸膜肥厚」が47件、石綿が原因で胸部に水がたまる「良性石綿胸水」が22件だった。

都道府県別で最多は東京の138件。次いで大阪127件、北海道76件の順だった。業種別では建設業(約55%)、製造業(約36%)で全体の約9割を占めた。

石綿救済法に基づき、労働者が死亡した場合の労災請求の時効(5年)を過ぎても遺族に支給する「特別遺族給付金」の支給決定は20件だった。