プレビュー

大都会で冒険「ピーターラビット2/バーナバスの誘惑」ほか4本

「ピーターラビット2/バーナバスの誘惑」6月25日(金)ロードショー配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
「ピーターラビット2/バーナバスの誘惑」6月25日(金)ロードショー配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

公開中の作品から、文化部映画担当の編集委員がピックアップした「プレビュー」をお届けします。上映予定は予告なく変更される場合があります。最新の上映予定は各映画館にお問い合わせください。


「ピーターラビット2/バーナバスの誘惑」

世界中で愛され続ける英国の絵本作家、ビアトリクス・ポターが生み出した ウサギのキャラクター「ピーターラビット」が初めて実写映画化され、2018年に公開されるや大ヒットに。その続編では、人間と動物たちのドタバタぶりがさらにスケールアップ。大都会を舞台にスリリングな展開も見逃せない。

湖水地方で大好きな画家のビア(ローズ・バーン)と暮らすウサギのピーター。ピーターにとって因縁の一族の一人で動物嫌いのマグレガー(ドーナル・グリーソン)との全面抗争も終息する。そんなある日、ピーターは、ビアと結婚したマグレガーの口やかましさに嫌気がさし、家出して大都会へ。そこで狡猾(こうかつ)でタフなウサギ、バーナバスと出会い…。

VFX(コンピューターグラフィックスなどで実写映像を加工)を手掛ける制作会社「アニマル・ロジック社」が前作に引き続き、人間のように表情豊かで、それぞれの個性も際立つ動物たちを生み出した。監督、脚本、プロデューサーは前作と同じウィル・グラック。米製作。

25日から東京・TOHOシネマズ日比谷、大阪・TOHOシネマズ梅田などで全国公開。1時間33分。(啓)


「1秒先の彼女」

映画「1秒先の彼女」(C)MandarinVision Co,Ltd
映画「1秒先の彼女」(C)MandarinVision Co,Ltd

台湾の監督、チェン・ユーシュンが、生きることの切なさ、いとおしさを、躍動的なテンポとあふれるユーモアで描く。今年見た中で、いちばん美しい映画かもしれない。せっかちで恋愛に縁遠い〝アラサー〟女子のシャオチー(リー・ペイユー)は、自分が「昨日を紛失した」ことに気づく。ペイユーという台湾の女優が実にうまい。夏のバレンタインデーなど日本と似て非なる文化風習や風景も魅力で、バスが〝海を走る〟場面は目を見張る。台湾のアカデミー賞で昨年、5部門を制した。今の日本では、こういう実写映画は作られないかもしれない。

25日から東京・新宿ピカデリー、大阪・シネ・リーブル梅田などで全国順次公開。1時間58分。(健)


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