【美村里江のミゴコロ】いざ吉田類さんと奥多摩へ - 産経ニュース

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美村里江のミゴコロ

いざ吉田類さんと奥多摩へ

NHKBSプレミアム「吉田類(るい)のにっぽん百低山」。

この番組の出演依頼メールを読み、二つ返事で了承した。自然は大好きだが、コロナ自粛で趣味の渓流釣りも1年半以上していない。仕事で山へ行けるのはうれしく、酒場のアイドル・吉田類さんは著者として親しんでいたので、お会いしてみたかった。

依頼理由は私が渓流釣りを趣味にしているから、ということだったが、知らない人のために補足する。

山奥へ入る本来の「渓流釣り師」は、登山家に並ぶ体力の持ち主。何しろ、さおを持参して川を「釣り上がる」。川沿いに山を登っていきながら釣りをするわけだが、急な岩場も多く場所によっては水中を進む。そして帰りは登山道から戻る。つまり、山登り→釣りをしつつロッククライミングや水中移動の連続→下山というスタミナを持つのである。

しかし、遡行(そこう)は大変危険なため私は水中には入らないし、多少の崖や急斜面はあっても、比較的安全が確保された釣り場に限定している。災害救助の仕事をしていた夫に、「危ないところには連れていかない」とクギを刺されている次第だ。

そんなこんなで、唯一の懸念は体力の問題だった。定期的なトレーニングは行っているが、持久力の必要なものはやっていない。そこに外出自粛が加わり、依頼を頂戴したときも読書と映画鑑賞三昧の日々だった。一般的な渓流釣り師の体力を期待されていたらどうしよう…。

そんな不安を抱いたままの打ち合わせ当日。「今回登る奥多摩(東京)の川苔山(かわのりやま)は、幅広い年代の方が訪れる比較的難度の低い山です」「ペースはゆっくりだし、キツくなったらすぐ言ってくださって大丈夫ですよ」

そんな優しいお言葉にホッと一安心。依頼後から大通りを足早に歩き、歩道橋を見つけたら2、3回上り下りしてまた歩き…という3時間ほどの行程を繰り返していたので、「もう少し鍛えて、当日を楽しみにしていますね」とお伝えした。

さて、登山当日。類さんにご挨拶して、新緑輝く奥多摩の山へ入った。感染対策の登山用フェースガードをしていても、空気がすがすがしい。本格的な渓流釣り師でもある類さんとの会話も楽しかったのだが…。波乱の後編へ続く。

番組は6月28日午後7時半から午後7時59分まで放送予定。