コロナ禍2度目の夏、熱中症に対策を

帰宅時間帯に渋谷駅前のスクランブル交差点を行き交うマスク姿の人たち=24日午後、東京都渋谷区(鴨川一也撮影)
帰宅時間帯に渋谷駅前のスクランブル交差点を行き交うマスク姿の人たち=24日午後、東京都渋谷区(鴨川一也撮影)

梅雨明けとともに、新型コロナウイルス禍での2度目の本格的な夏を迎える。マスクを外せぬままの自粛生活が長引く中、専門家は地域で孤立する高齢者世帯の熱中症リスクに特に注意を呼びかけている。

日本気象協会の気象予報士、久保智子さんによると、梅雨明け後には、厳しい暑さが予想されるため、マスクの着用が日常となり、不要不急の外出自粛が続く状況に応じた熱中症対策が重要になる。

同協会によると、十分な睡眠や3食をきちんと取るなどの体調管理が基本で、さらに①本格的に暑くなる前に、暑さに慣れる「暑熱順化」を意識的に行う②マスク着用時や室内でも喉が渇く前にこまめに水分補給する③エアコンなどで室温を適切に保つ-の3点をポイントに挙げる。

総務省消防庁のまとめによると、昨年6~9月、熱中症で救急搬送された人は全国で6万4869人。発生場所別では、住居(敷地内全ての場所を含む)が2万8121人(43・4%)を占め、最も多かった。

帝京大医学部付属病院高度救命救急センター長の三宅康史(やすふみ)医師は特に独り暮らしの高齢者や、高齢者同士による老老介護世帯の熱中症リスクが高いとして、「高齢者は暑さを感じにくい。誰かに言われて初めて室温の上昇などに気づけることも多いが、コロナ禍で近隣との交流が減っている」と危惧する。

脱水の兆候などを早めにつかむために、「体重や体温、血圧、心拍数を毎日決まった時間に記録し、かかりつけ医や介護士と共有してほしい」と三宅氏。別居している家族も頻繁に連絡し、室温や湿度を確認することも有効で、「熱中症を自覚できる人は少なく、工夫して声掛けしてほしい」と求めている。