「コント」や「とわ子」 独自の世界観で「定番」にひと工夫(1/2ページ) - 産経ニュース

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「コント」や「とわ子」 独自の世界観で「定番」にひと工夫

テレビ各局の春の連続ドラマ(4~6月)が最終回を迎えている。「定番」のジャンルにひとひねりを加え、独自の世界を確立した見応えある作品がそろった期間となった。放送スケジュールとは関係なく配信でドラマを楽しむ層も増えるなか、放送終了後も息長く楽しめる作品づくりが求められている。(ドラマ取材班)

ドラマ史に残る「コントが始まる」

<記者A> 今クール、取材班の支持をもっとも集めたのは、日本テレビの「コントが始まる」。売れないお笑い芸人トリオ「マクベス」が解散を決意し、そこからの人間模様が丁寧に描かれた。冒頭のショートコントが伏線になる構成もおもしろく、コント部分との落差も楽しめた。

<記者B> 金子茂樹の脚本がいい。青春の蹉跌(さてつ)を如実に見せる群像劇の中で、菅田将暉(すだ・まさき)ら俳優の持ち味がよく出ていた。視聴率が伸びなかったのは残念だが。

<記者C> 日テレドラマ史に残る作品だと思う。若者の群像劇で終わらず、令和の家族のありようを描くホームドラマでもあった。演技レベルが高く、誇張した演出もなく、自然。インターネット上で「令和の『ふぞろいの林檎たち』」と評されるのも大げさではなかった。

<B> フジテレビの「大豆田とわ子と三人の元夫」も良かった。達者な松たか子が三者三様の男たちと絡む。そりゃあおもしろくないわけがないよね。

<記者D> 序盤のちょっとしたセリフなどからの伏線回収が練られていて、見返したくなる。ファッションも参考になるものが多く、とわ子が着用していた商品を早速購入しました…。

<C> 大人たちの「人生のままならなさ」がコメディータッチで描かれ、ぐいぐい引き込まれた。放送後にSNSで考察を読み、録画で確認するのも楽しかった。一言で説明するのは難しい坂元裕二の筋書きは見る人を選ぶと思うが、研ぎ澄まされたせりふ回しや独特の間も魅力だった。

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息長く楽しめる作品づくりを

<A> 破天荒な裁判官が主人公のフジ「イチケイのカラス」や東大受験を描いたTBS「ドラゴン桜」は、幅広い視聴者に受けた。視聴率もともに10%を超え好調だった。

<B> 「イチケイ」は月9の定番となってきた楽しめるお仕事ものだね。

<D> 話が進むにつれ、独自性を確立しておもしろくなっていった。

<A> 「ドラゴン桜」は「半沢直樹」を思わせるちょっと盛り過ぎの感もあったが、いまどきの受験事情も取り入れ、勢いよく終盤までつなげた。