「蘋果日報は中国共産党に殺された」羅冠聡氏が非難

23日、香港の蘋果日報本社の窓に掲げられたメッセージ。「支持に感謝します」などと書かれている(AP=共同)
23日、香港の蘋果日報本社の窓に掲げられたメッセージ。「支持に感謝します」などと書かれている(AP=共同)

【ロンドン=板東和正】香港の大手紙、蘋果日報(アップルデイリー)が24日付を最後に新聞の発行を停止すると発表したことを受け、2014年の香港民主化要求デモ「雨傘運動」の指導者の一人、羅冠聡(ネイサン・ロー)氏が23日、自身のツイッターで「蘋果日報は民主化運動を支持しているため、中国共産党に殺された」と指摘した。「報道の自由に対する最も忌まわしい攻撃の一つだ」と非難した。

羅氏は中国による香港国家安全維持法(国安法)が施行された昨年6月末ごろに渡英。今年4月に、英政府が自身の亡命申請を承認したと発表した。現在はロンドンで暮らしている。

羅氏は今月23日、ツイッターで、蘋果日報について信頼性が高く、「民主主義を支持する人々が支援している」との見方を示した。「中国共産党は真実と独立したジャーナリズムを許さない」とし、「(共産党は)私たちの市民社会や誇り高い伝統を破壊している」と糾弾した。

その上で、「悲しいが、私たちは諦めない」と強調。香港での自由な取材や文化を守るため、香港から遠く離れた地で活動を続ける意向を示した。「皆さんも、香港の人々の闘いを応援してください」と呼びかけた。

会員限定記事会員サービス詳細