蘋果休刊、国境なき記者団「国際社会は強い決意を」

23日、香港の蘋果日報の本社前を歩く人々(AP=共同)
23日、香港の蘋果日報の本社前を歩く人々(AP=共同)

【パリ=三井美奈】国際ジャーナリスト組織「国境なき記者団」(RSF、パリ本部)は23日の声明で、香港紙、蘋果(ひんか)日報(アップルデイリー)が発行停止を発表したことに遺憾の意を表明した。

声明は、蘋果日報を「中国に批判的な報道をしてきた最後の中国語主要メディアの一つ」だと評価した上で、「長年の嫌がらせの後に、発行停止に追い込まれたことは、香港のジャーナリストたちに身の毛のよだつようなメッセージを送った」と危機感を示した。「国際社会が最も強い決意を持って対応しなければ、(中国の)習近平国家主席は、香港でも報道の自由を抹消できると思うだろう」と警告した。

RSFは22日、国連に対する緊急アピールを発表し、「メディアへの攻撃を止め、記者が自由に活動できるよう、中国と香港当局に対してあらゆる必要な措置をとる」よう求めていた。

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