米ワクチン接種、若年層で伸び悩み

薬局で新型コロナウイルスのワクチン接種を受ける人=5月、米ペンシルベニア州フィラデルフィア郊外(ロイター)
薬局で新型コロナウイルスのワクチン接種を受ける人=5月、米ペンシルベニア州フィラデルフィア郊外(ロイター)

【ワシントン=大内清】新型コロナウイルスのワクチン接種が進む米国で、若年層の接種率が伸び悩んでいる。米疾病対策センター(CDC)は、このペースでは企業や学校の夏季休暇が終わる8月末までに若年層の接種率が他の年齢層の水準に追いつくのは難しいと警告。バイデン政権が目指す「日常への回帰」の足を引っ張る恐れもある。

CDCが21日に発表したワクチン接種に関する調査報告書によると、5月22日時点で1回以上のワクチン接種を済ませた人の割合は、65歳以上の高齢者で80%に達しているのに対し、若年層(18~29歳)では38・3%にとどまった。同時点での18歳以上の米国人全体の接種率は57%で、若年層の低さが際立っていた。

また調査では、未接種の若年層の約4分の1が、今後もワクチンを接種するつもりはないと回答。その理由として、▽副反応が心配▽ワクチンを信用できない▽接種の必要がない-などを挙げる人が多かったという。全体としては医療保険に未加入の貧困層ほど接種率が低い傾向があると分析している。

米国では、バイデン政権が独立記念日の7月4日までに成人の接種率7割を達成するとの目標を掲げ、各地の学校や企業で夏季休暇明けに従来通りの態勢に戻ることを目指す動きも進む。変異株の拡散も懸念される中、CDCは、若年層に向けてワクチンの安全性や有効性に関する情報発信を強化する必要があると訴えている。

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