東京で感染リバウンドの予兆 切り札はワクチン接種(1/2ページ) - 産経ニュース

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東京で感染リバウンドの予兆 切り札はワクチン接種

緊急事態宣言の最終日となった20日以降、東京都内では新型コロナウイルスの新規感染者が前週に比べ増加している。23日には5月28日以来の600人台となった。都は24日、感染状況を分析するモニタリング会議を開催。専門家からは「感染再拡大(リバウンド)の予兆が見られる」との懸念が示された。東京五輪開幕まで1カ月を切った中、都はワクチン接種の加速を柱に、リバウンドを押さえ込む構えだ。

繁華街で人出増

小池百合子知事が静養に入ってから初めて開催されたモニタリング会議。代理を務める多羅尾光睦(たらお・みつちか)副知事は「今が正念場だ」と強調しつつ、「組織として今までと変わらずコロナ対策に万全を期す」と述べた。

会議では、7日間平均の新規感染者数が418人(23日時点)となり、前回16日時点の376人から増加したことが示された。5月中旬以来、約1カ月半ぶりに増加に転じた上、繁華街では人出が増えているとのデータもあり、リバウンドの予兆が見られると結論付けられた。

都医学総合研究所社会健康医学研究センターの西田淳志センター長は会議後の取材で、主要繁華街での滞留人口が「前回(2度目)の緊急事態宣言前の水準に近くなっている」と説明。今後2週間ほどでどの程度人の流れを減らせるかが重要とした。

年末年始の感染第3波では、7日間平均の新規感染者数が今回同様の400人前後で3週間ほど推移した後、感染が拡大した。会議では、都内感染者のうち、インドで最初に確認された「デルタ株」が約8%を占め、前週の約3%から上昇したことも報告された。国立国際医療研究センターの大曲貴夫国際感染症センター長はこうした経緯を踏まえ「感染性の高い変異株の影響もあり、第3波を超える急激な感染拡大の可能性がある」と危機感を示す。